Dr.Peper make health happen 健康ブログ

2013年1月28日 月曜日

アセトアミノフェンで解熱することで小児の喘息リスクが増加

投稿:2011年12月22日

子供が熱がでたとき、どうしますか?アスピリンは飲ませたくないですね、合併症のライ症候群が怖いです。私なら熱を下げて炎症を抑えるためにアセトアミノフェンを飲ませます。ところが、「小児科学」誌の記事で、マクブライド医師の研究によるとアセトアミノフェン(米国ではパラセタモールとして知られ、日本ではカロナールとして知られている)と喘息の間に強い関連があると述べています。アセトアミノフェンの使用と喘息の間の強い相関関係は年齢や場所などすべての群でみられたとのこと。また、この相関は妊娠中にアセトアミノフェンを飲んだ妊婦さんにもあてはまる結果になっており、生後、6歳までに喘息になるリスクが上がっています。
熱が出ている子のためのよりよい解決法は注意深く観察しながら、本当に必要なときまで薬は飲ませないことでしょう。どうしても薬が必要なことは実はそれほどありません。ほとんどの場合、発熱自体が病気ではありません。熱が出るということは病気に対抗して健康を取り戻すための反応にすぎません。アセトアミノフェンと喘息の関係についての詳細はニューヨークタイムズの記事"Studies Suggest an Acetaminophen-Asthma Link,を、「小児科学」誌の記事はThe Association of Acetaminophen and Asthma Prevalence and Severity,"を、あるいは自著Fighting Cancer-A Nontoxic Approach to Treatment.の第6章「治療のための熱」の欄をご覧ください。





投稿者 ナチュラル心療内科